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zoom RSS 10日目・夕方 GPMと式神の城の結婚ルート C・D合同コース

<<   作成日時 : 2005/12/13 16:40   >>

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 ニーギが目を強くつぶったその時に、ひどく澄んだ金属の音がした。
きつく、目をつぶったままのニーギ。

 一本の万年筆が、聖銃の弾をはじいていた。

「世界移動間に合った。可能性転移成功」

 ”まるで人が替わったかのように若返った”海法紀光は、志を貫くが故に貫徹丸と号されたその万年筆を振って、姿を現した。

RSが目を細める。姿かたちは何もかも違うが、その万年筆には見覚えがあった。
いくつもの物語を描いた、今時流行らない古ぼけたアイテム。
全てのヒーロー達の傍には彼らがいた。彼らヒーローの介添え人達が。

「よけ作家か」
「その通り。どんな弾幕もものともせずに、陳腐でどうしようもなく儲かりはしないが、世界に必要な仕事の一つが俺の職業」

 海法紀光は銀の万年筆をくるくる回した。
ペンをとめて、RSに向ける。

「時間稼ぎに現れた」
「たかが従者ごときが!」

 RSは手から、かすかに見える長い糸を引いた。
艀を割って巨大なゴーレムが現れる。

 祖父の使ったゴーレムよりさらに巨大な、動く人型。

海法は万年筆をくるくると廻して巨大な円を描く。

「だがどんなヒーローと旅をしても、俺たちは戻ってきた」

ゴーレムに向かって歩きながら海法紀光は堂々と言った。

「どんな剣よりも強い、これがあるから」

 崩れてずたずたになった艀が、また揺れる。万年筆が召喚陣を完成させた。
「スタンダップ! 雷鳥号! ヒーローの輝く一瞬を稼げ!」
艀をばらばらにしてひどく優美な女型のRBが翼を広げて第6世界に転移する。

海法の動きに完全にあわせ繰り出される雷鳥号の拳。
ゴーレムと相打ちになって爆発する。笑う海法。

「時は稼いだ! 英雄が来たぞ。我はこれより物語の記述を再開する!」

/*/

 ニーギが目を強くつぶったその時に、ひどく澄んだ金属の音がした。
目を、片方だけ開くニーギ。

 輝く青い拳の一撃で黒い光を相殺させた男の背中が見えた。

衝撃で、加齢させた特殊メイクがばらばらになり、懐かしくも若々しい姿を見せる。

ニーギが口を開くその前に、男はその本来の持ち物である白い帽子をニーギの頭から奪って深く被りなおした。

 RSはいつも、いつもとうめいて口を開いた。
「アポロニアの精霊戦士め」
「絶望が広がるその時には、お前たちと戦う者が現れるのだ。ラスタロロスの配下の者よ」

口を開いたり閉じたりした後、高い声の歓声をあげるニーギ。
「きゃ、きゃーせ、先輩っ」
抱きつくニーギ。迷惑そうな来須。しかしニーギの表情を見て、少しだけ笑って見せた。

「いくぞ」
「はい!」

ない胸を片手で押さえつつ、ファイティングポーズとるニーギ。
伸ばした腕にあわせるように、太い腕を伸ばす来須。

「腕は1.5倍だけど……愛情は3倍だ! ……ですよね、先輩?」
 見栄口上切った後、少し心細そうに来須を見上げるニーギ。
帽子を深く被りなおした後で小さくうなずく来須。

ニーギは叫んだ。
「お前なんかには負けないぞ!」

3本の手が交差される。青く輝く精霊手が3つ。
 放たれるのは青い光の矢。それが3本、交差して折曲がり、重なって模様を描いた。

「合体絶技!」
 ニーギは叫んだ。

「極楽台風!」
 来須は叫んだ。つきあい上、珍しく。

「させるか」
 その言葉を悪役が使うと勝率2.4%の台詞をRSが言った。
黒い光が放たれる。

ニーギが真正面から特大に輝く拳を突き出した。
「3倍精霊手!」

/*/

黒い光がばらばらになる。

 RSを遠くにふっとばし、ニーギはそんなこと完全に無視して目をつぶってキスを願った。

 帽子を返される。頭はたかれるニーギ。あ、泣きそう。

ここは後ろを見ておこう。私はそう考えた。ああ、そうだ。光太郎の治療をしなければいけない。

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