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<<   作成日時 : 2005/12/13 03:33   >>

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 動物兵器、雷電はあまり安定していない遺伝子構造をした巨大な戦闘獣である。
大きさは6m。幼獣の頃はさておき、大きくなれば犬のような形になるものも居れば、猫のような形になるものもある。

 性格は獰猛極まりないが、バディ、すなわち相棒には良くなつき、一生の苦楽を共にした。
相棒である兵員が死ねば動物兵器は射殺され、動物兵器が死ねば兵員は役立たずになる。それが山岳騎兵というものである。

 山岳騎兵、竜造寺紫苑のバディである雷電の名を。ジジという。薄い青に見えなくもない毛並みをした。一対の角の生えた巨大な犬型である。大きさは他の雷電にくらべて少しばかり小さいが、情が深く、ひどく子供に優しかった。

 ジジは今、山の中のぽっかりあいた空き地の中に座っている。その腹に抱きつくのは、芝村舞である。顔は、毛並みにうずもれて見えない。

「ふふ」

 肩が小刻みに揺れている。

「ふふふふふ」

 恐い笑い。

顔をあげる。顔が赤い。というか、真っ赤である。幸せそう。
(よい、雷電はよい。猫もよいが、雷電もよい)

そんなことを考えている。

なにより良いのは猫と違って逃げないことだった。にゃーんと鳴かないのが残念だ。

もう一度毛皮にすりすりする。
ジジは顔を舞に近づけると、心配するように匂いをかいだ。

 顔をあげてジジの腹に背を預ける。良い。今度厚志と飼って散歩しようと本気で考える。
かわいいものは厚志も大好きで、舞は、雷電の上に猫の子猫が折り重なる想像をして重傷になって倒れた。

 起き上がる。速水ではないにしても一人きりの舞を見ていると全然あきない。
ポケットから手紙を取り出し、読み始める。本日届いた、青の厚志からの手紙だった。

なお、筆まめな青の厚志は毎日手紙を出しており、舞は毎日のように手紙を受け取っていた。

「そなたも聞くか?」
 舞がジジに問うと、ジジがうなずいたように見えたので、舞はふと笑い、文字を読み始めた。
 手紙は丸文字である。

「今日、谷口の家にとまって好きっていいよねと語らった。谷口はかわいい。すぐ顔が赤くなる。今度もまた泊まるつもり。僕は元気だから心配しないで」

 全然文章になってないと舞は赤ペンを取り出して添削してつき返すのが日課になっている。

 手を止める。目が細くなる。考える。

左手に埋め込まれた多目的結晶からデータを取り出し、検索。
青森で谷口で学兵を探す。

谷口優子 のところで、検索がとまった。どうでもいいが谷口竜馬の姉である。

 30秒考える舞。手紙を握りつぶす。心配そうに顔を近づけるジジに、大丈夫だと言った。
あれは、私にその、メロメロなのだとジジにいい、10秒考えて、どう殺してやろうかと詳細な計画を考えはじめる。

ジジは、怒りの炎にのけぞって見せた。

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