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zoom RSS 9日目・朝 水素の心臓ルート Iコース

<<   作成日時 : 2005/12/12 11:53   >>

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 タカツキは幸せな少年時代、正義の味方になりたかった。仲良し3人組の中で、一番子供っぽいと、そう言われていた。

今は中佐と呼ばれる傭兵、金を貰って戦う傭兵団の団長である。

「それで、依頼を受けてくれますか」
 机越しの向こう、タカツキの目の前に座る須田は淡々と言った。

タカツキが窓の外を見やれば、そこではノイ・アルトとウラル・カナンが走って遊んでいた。 大昔の仲良し達。二人とも木の中で人生を中断され、結果俺だけ歳を取ってしまった。二人が遊ぶ中に、大昔の自分の姿を見る。

「受けよう。ただしこんな安い仕事は、二度とごめんだ」
タカツキはそう言うと、須田から契約書を奪い、金額欄が0の所に自らの署名と花押を描いた。契約書は黄金に燃えて灰も残らず燃え尽きた。契約は成立したのである。

 須田は微笑むと、立ち上がって握手を求めながら口を開いた。
「でも誰かがやらなきゃいかんのですよ。どこかの誰かが。得も、損も、関係なく。それがルールだ」
「何のルールだ」
 タカツキは手を出さずに問うた。

須田は手をさし伸ばして言う。
「俺が従うのはいつも一つだ。それは正義だ。アンタがどうかはアンタが考えろ」

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 タカツキは中庭に出た。ウラル・カナンとノイ・アルトがあ、タカツキだと走り寄ってきた。

 タカツキは煙草吸うかどうか考えて、やめた。かわりに腰に手をあてて言った。
「なあ」
「何?タカツキ」
「俺が昔、何になりたかったか、知ってるか?」
「正義の味方だろ。この間言ってたじゃないか」
 ウラルはそう言い、ノイは遠慮がちにウラルをつついた。
笑うタカツキ。しゃがみこみ、二人を抱きしめて、タカツキはことさら陽気な声をだした。
「良く覚えていた。その通りだ。そして俺が従うのは、まあ今回は、その正義というやつになるな」

 ノイはタカツキくんがお父さんのにおいに似ていると思う。顔をしかめながら口を開いた。
「どんなごっこ遊び?」
「攻城戦のところの救援だな」
「誰を助けるの?お姫様?」
 ウラルは乗る気だった。

顔を離してタカツキは笑顔を輝かせた。
「いいや、多分どこにでもいる、ただの少年だ。一度でいいから、そんな役を、やってみたかった」

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