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zoom RSS 8日目・夕 レムーリアルート0 Hコース

<<   作成日時 : 2005/12/11 17:43   >>

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編集者は、芝村裕子の仕事場まで来ていた。
ありていに言うと電車の中である。芝村裕子といえば山の手線で仕事する悪癖がある。
世間一般で言う通勤時間が、彼女の仕事時間であり、会社につけば、彼女には別の姿と名前があった。

「裕子先生」
 編集者は風を切って歩きながら言った。日曜なので歩けるくらいには人が少ない。

「あら、よくこの場所が分かったわね」
「海法紀子先生から教わりました」
「まあ、お尻に葱をさされたことをまだ恨みに思っているのかしら。それで、どうしたの?まあ座りなさいな」

自分の家の中のようにシートに座っている裕子のとなりに座る編集。編集は1駅通過したところで口を開いた。
「それで、ですね。大絢爛舞踏祭のことなんですけど」
「すぐ2部始めるなんか無茶言うから、大変だったわ。1年くらい遊ぶ予定だったけど」
編集は裕子の言うことを聞いてない。ああ、連載中にいろいろ学習したようだった。

彼女はハンドバッグから小さな瑠璃の玉を出した。紐がついていたが、彼女はデザインがあまりに古風だったので胸に下げることはなく、魔除けとしてバッグにほうりこんでいたのである。薄い青と、金の筋が入った玉。

「貴方からもらったものです。私が編集になるときに、これでエースプレイヤーなのだから、そなたに与えようって」
「そうね。忘れていたわ」

編集は一度息を吸って吐いた。
「私、これを使うことが出来ますか」
「強く握り締めなさい」

編集はにぎりしめた。

30秒。
手が白くなるには、十分な時間。
「もういいわ」

開いた手には深い青の玉があった。
強く握り締めれば色が変わる、瑠璃はそういうものである。

玉を覗き、裕子は口を開いた。
「綺麗な色ね、いいわ。確かに確認した。貴方の家の神棚の後ろに封筒がある」
「なんで私の家にそんなものがあるんですか!」
 発作的におびえて叫んだ編集を、つまんないものを見るような目で裕子は見た。

「そんなことはどうだっていいのよ。次の駅で降りて、貴方の戦場にいきなさい」

裕子は、運命を定める宝剣の使徒のように言った。
「それが貴方が選んだ貴方の運命よ」

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