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zoom RSS 5日目・昼 世界の謎ルート Bコース

<<   作成日時 : 2005/12/08 11:40   >>

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○水の巫女打ち上げ作戦(2) 寄稿:海法 糸己光

 その日の朝、最初の荷物が届いた。
お揃いのスタッフジャンパー。
 アメリカ人は、他民族国家だけあって、こういうことにはよく気を使う。
私もジャンパーに袖を通して、背筋を張れば、ひどく若くなった気がした。

 鏡に映る銀髪の老人を見て、笑って見せる。

やけに鮮やかな黄色いジャンパーに、ワッペンはセーラの横顔を模ったイグニシア。
青い文字で”2000””ヒロインを彼方に”

帽子を被りなおし、そしてまた歩くことにした。自分があと何歩歩けるかわからないけれど、祭りは近い。

 昼には次々と空中給油ならぬ空中給水のための航空機が飛来し始めた。
アメリカという国の底力を見る瞬間だ。

増加タンクの材料満載のC−130。直ぐに荷降ろしがはじめられ、ドロップタンクが一斉に組み上げを開始する。

戦闘機引退後、消防機として長くお勤めをしていたF7F。
侵略者と言う名前の優しいママ。KA−26 インベーダー
冷戦時代の奇怪な核キャリアー戦闘機、F−105サンダーチーフ。
バディポッドを吊り下げたまま飛んできたKA−6。イントルーダー
ふざけた名前のB−58ハスラー。
実用最速機。漆黒の怪鳥SR−71。

全部、各地に散っていた民間機だ。まったくこの国は底が知れない。

その日のうちに垂直尾翼に全機揃ってヒロインの横顔が描かれはじめる。

 大所帯になって基地を動くのに車を使う。アメリカの公道では姿の見れない日本の軽自動車だが、こういうところでは大活躍している。

 アンダースンは私を横に乗せながらスズキを走らせた。
「静止推力900kgじゃ浮くのがやっと、もちろんマッハ25なんかだせやしない」
「何度も検討した」
「ああ、やったさ。何度もな」

 アンダースンの浮かべた優しい笑顔が、忘れられない。結局私が彼と言葉をかわしたのは、これが最後だった。後悔はないが、もっと洒落た言葉を扱えなかった自分を恥じた。

 HQと端的に呼ばれる本部では、通信機が一斉に動いている。
最近流行りのインターネット通信も一部では行われているが、主力は今も無線機だ。

「カンザスの魔女とポートの西の善き魔女から儀式魔術の準備が出来たとの連絡が入りました」
「配置終わったのか」
「今日の便で全員が赤道上に並びます」
「日本組から連絡。クリスマスを2日ずらしてみせる。魔力の足しにされたい。以上」


「向こうのチームには凄腕が揃っているな」
そう言う私の言葉に、ジョン・ライリーはその言葉に口を開いた。
「地球に残っている魔力を全部使い切るつもりらしい」

そして考えて、一言付け加えた。
「だからこれは、彼らにとっても最後の大舞台だ」


その日の夜にはいいニュースが飛び込んできた。私はコーヒーを入れたマグカップを落としかける。
「ペンタゴン、ロビー活動に負けた」
一斉に歓声があがった。

「22日。核ミサイルの一斉放棄を行う。弾頭まで捨てさせてやれないのが残念だ」

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