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zoom RSS 一方その頃 TAGAMI・小カトー

<<   作成日時 : 2005/12/18 10:29   >>

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 TAGAMIは、浮いて揺れて飛んでいるかばんをお供に、旅をしている。
足をとめる。顔をあげる。

遠く離れたところからの念話である。

”奥さん、聞こえているか”
”ええ。どうしたの?”
”時間犯罪をやっとるやつがいるらしい。どうするね?”
”もう(対処を)やっているわ”

 TAGAMIは水中である。2249年にいた。

聖銃を構え、シールド突撃にまぎれて聖銃を撃とうとするEFの頭を吹き飛ばし、シールド突撃で真っ二つに折れて沈む夜明けの船を背に、任務完了と言って姿を消した。

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そして現代。2252年。

 髪をピンクにした小カトー・タキガワ16歳は、親父に連れられてオリンポス宇宙港までやってきている。

 ロビーには太ったおばちゃん以下の何人か。いや、20人ほどがいる。
何があるの、父ちゃんと尋ねると、父ちゃんは、背筋を伸ばして敬礼をしている。

その後の笑顔、太ったおばちゃんとの抱擁。

「生きていたのは幸いです」
 今は大カトーになったカトー・タキガワは言った。
エリザベス・リアティは豪快に笑った。

「生き残りを集めて、かわりの船を調達するのにひどく時間がかかったけどね」
「なに、貴方ならきっと今度はうまくやれますよ」

小カトーが、ねえ!父ちゃん、だからなんなのさと言った瞬間、父は息子の背中を蹴って、ミズキやアキの中胸の中に飛び込ませた。

「お前の新しい家族だ。いいか、ウチの一族はな、そうやって修行をつんできたんだ」

 ミズキに抱きしめられたまま、顔を真っ赤にする小カトー。

「んじゃ、預けましたよ」
「あいよ」
エリザベスは笑ってミズキから小カトーを取り上げた。顔を青くする小カトー。

叩かれる小カトー。

顔をしかめながら笑わせるエリザベス。
「なにしけた面しているんだよ。アンタは。うちの子になったんなら、もっとしっかりおし。アンタの一族は、どこよりも友誼に厚い、誇り高いバカの血統なんだよ」

怒る小カトー。知ってらい、それぐらい。うちの父ちゃんも母ちゃんも、バカについては銀河一品だい。

 今から未来では、バカは、掛け値なしのほめ言葉である。我々は、そうであるように、努力せねばならない。人のために進んで損が出来るもの、自分が信じてそれを貫けるもの、嘘をつかずに生きるもの、いずれも、褒めてやってもいいと思う。


 笑うノギ少将。小カトーの父は、彼の元部下でもある。
「よう、やっと戻ってきたな。今度は偉くファンキーになりやがって」
 小カトーが歯を見せて怒ると、ノギ少将はなぜだか、心底嬉しそうな顔をした。
隣でサウドが、泣き笑いしている。 15年前が、再現されたような気がした。

ノギは、優しく小カトーの肩を叩いて言った。
「そうだ。そうでなくちゃな。俺の飛行隊にはお前みたいな奴がいねえと、やっていけねえんだ。何といってもこれからは正義の旗をおったてていくんだからな」

 メイが通信を受けてエリザベスに報告する。
「原&BALLSインダストリアルから船が届いたそうです」

エリザベスはランチぐらい食ってからいくかと思っていたがと言った後に、乗組員達に言った。

「変更だ、昼飯はアタシ達のホームでとるよ」
周囲の数百人が、一斉に立ち上がっておお!と言った。
宇宙港のロビーは、夜明けの船の乗員の生き残りばかりだった。

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