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zoom RSS 最終日 史上最難易度の作戦(後編)

<<   作成日時 : 2005/12/17 15:45   >>

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 青の厚志はもとより舞のこととなると一桁の足し算もまったく出来なくなる人物である。舞と出会った次の瞬間からそうだったと彼は力説するが、実際のところ、どうであったかは良く分からない。ただ今現在は、ああ、彼の力説の通りである。

 彼は空軍の基地を武力で制圧し、超音速戦闘機をチャーターし、フェリー用の大型増槽にトランクを縛りつけて舞のもとへ帰る気でいた。 上空まで来たら戦闘機からベイルアウトして落下傘降下するつもりである。 冗談ではまったくない。完全に本気であった。

 時間的に見て、これが一番速い。青の厚志の判断である。その裏にはいろんなもの、すなわちコストとか効率とか威信とか常識とか、一杯犠牲になるような気もするが、青の厚志は、そんなものを思考のゴミ箱に、まとめて捨てた。

 実際に剣鈴で基地のゲートを叩き潰し、司令室で凍り付いている基地司令ににっこり笑って、脅している。

「君が選べるのは二つに一つだ。僕に協力するか、僕の剣に屈して協力するかだ」
「まてー! いや、まってください!」
 小太刀以下の5人、到着する。

「嫌だ」
 青の厚志はにべもない。
空軍の基地司令で、は、はうあーとか言ったのはこの人が初めてだろうな、と小太刀は司令を見て哀れに思ったが、Aの魔法陣最高のプレイヤーある俺たちが、この人の説得にあたることと、どっちがマシだろうとも考えた。

まあ、どっちも酷い話である。

「落ち着いてください」
無理だった。

「仕方ない、例の作戦でいくぞ」
「はい」
小太刀の言葉に、、クレールが答える。
 ケーブルとモニターが運ばれ、通信が繋がる。

映るそっぽを向いた舞。目は、冷たい。

は、はうあーとか言ったのは青の厚志である。そのままモニターにかぶりついで誤解なんだと叫んだ。

ちょっと恥ずかしい舞。
「いろんな人に迷惑をかけているようだな」
「僕はそんなこと気にしてない」

頭痛がしたか、額を押さえる舞。

「どうしたの、風邪? た、大変だ。核を、いや空母を!」

伯牙は途方にくれて上を向いた。
鷹月、都はなぜか会話内容に悶絶している。

「とにかく、帰ってこんでいい」
青の厚志、涙目。
「僕が嫌いになったの?」

舞の顔が爆発したかのように赤くなる。よろける。
「ば、馬鹿者、公衆の面前で何を!」

青の厚志、冷たい目で周囲を一瞥して、口を開く。
「お前達、今すぐ出て行け。2秒で部屋の外に出ていなかったら必ず殺す」

あたふたして逃げる全員。

/*/

 司令室の壁に背を預けて5人と基地司令が立っている。
中ではまだまあ、なんというかやりとりが行われているらしい。

クレール、ある意味感動している。
「うわさだけは聞いてましたけど、すごいですね」
あれくらい好かれてみたい。と言った。
その言葉をきいて上を見る伯牙。
「この世界の行く末がびっくりするぐらい不安なんですけど」
「まあでも、作戦は成功だろ。前提変換成功は間違いない」
鷹月、自らを慰めるように言う。いかん、ちょっと涙でた。
「なんちゅう任務だ。俺忙しいのに」
小太刀はこのままでは俺もある意味魔法使いになると運命をののしった。締め切り守れないで編集に殺されたら先輩をたたり殺してやる。
「2、3人でも出来たような気がしますねえ」
都。そう言った後、ちょっと考えて、口を開く。
「ああでも、場合によっては半分くらい死んでましたね」
 嫌な死に方だと全員が思った。

青の厚志、上機嫌でドアを出てくる。おそらく遠い地では舞が恥ずかしさに悶絶しているに違いない。
「みんな、悪かったね」

小太刀、盛大なため息。
「いや、それ聞いてきっとみんな喜ぶと思いますよ。じゃ、いきましょうか」

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