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zoom RSS 最終日・史上最難易度の作戦(前編)

<<   作成日時 : 2005/12/17 10:05   >>

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 走っていく咲良を見送り、空先生は窓をあけた。
庭先に年齢も格好もばらばらな一団が立っている。
「なんだ、そなた達は」

 頭を下げる一団。
「あ、海法さんの後輩で僕小太刀右京といいます」
「私は都です」
「鷹月」
「クレールです。よろしくお願いします」
「伯牙です」

「うん。で、なんだろう。海法というやつはなんとなく知っている。30過ぎたある意味魔法使いだろう」

 小太刀は先輩を思ってリアル涙を流したが、周囲はそれほど気にしてないようだった。

都が口を開く。
「小夜ちゃんの調子が悪いんです。どうにかなりませんか」
「いやいや、姉さん、俺たちのM*は違うし」


「小夜。ああ。なるほど。それでか。今、なにもかも分かった。こちらの壬生屋の調子が悪いのは、同一存在の小夜が調子を悪くしているからだな」
「小夜は恋の病です」
クレールの断言。うなずく空先生。
「ふむ。だとすると因果な話だな、小夜があそこまで人恋しく想うのは、壬生屋の瀬戸口への愛のせいだろう」
「どうにか出来ませんか」
「大丈夫だ」
「もっと詳しく」
伯牙の要請。

空先生は寒空を見ていった。
「世界には復元力があってな。いや、まあ、分かりやすく言えば小夜と壬生屋の間で起きたことは、相手側でもおきるだろう。相手が世界移動でもしてない限りはな。それより、本題は?」
「青の厚志さんに会いたいのですが」
鷹月の言葉に、うなずく空先生。

「ふむ、では急いだがよかろう」

空先生は言った。

「すぐにでも出て行くから」

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 この世には、大人気ないというものがある。
青の厚志は、その典型だった。

舞からのひどく短い手紙、つまり赤字で”死、あるのみ”を受け取った瞬間に涙を浮かべ、すごい勢いで荷物をまとめて、帰るとか言い出したのである。

 隣で、音もなく茶を飲むのぞみ。今回ゲスト出演である。

「あっちゃん」
「なに!?」

 あからさまに取り乱している青の厚志。舞に献上用の猫のぬいぐるみを縫いながらサンドイッチをその耳にぬいつけている。普段からはありえないくらいのうっかりさんである。

「誤解をとけばいいと思うのよ」
「そんなことを聞く人じゃない」
「舞ちゃん公正なのよ」
「公正かもしれないけど時々うっかりさんなんだ!」

お前もな。

そういう突っ込みは無視して髪の毛を掻き乱す青の厚志。このままでは頬を引っ張られてしまう。
 そもそも1秒も離れたくないのに出張なんて言うのがそもそも無理だったんだと青の厚志は口走った。それが本音であった。

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