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zoom RSS 4日目・昼 絢爛舞踏祭ルート Aコース

<<   作成日時 : 2005/12/07 12:23   >>

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 彼の生活が変わったのはある日の午後。
どこかマイトに似ているところもないサヨと言う名の少年を拾ってからである。

 その日から。

 彼は海に潜る時間を少し減らし、少し朝食を多く取り、そして長く、水槽の中の少年の傍らにいることにした。

 声をかければ少年が反応するような気がして、彼は話かけることにした。
いよう、元気かい。こっちは相変わらず不景気だ。起きて見ろよ、ポイポイダーに良く似たイルカが泳いでいるぜ。

 カールは少年に日に輝く海を見せてやりたくて、コンテナを押して家の外に出た。
そしてビールを飲みながら、そしてまた、益体もないことを話すのだった。

その頭上を、珍しく対潜哨戒機が飛んでいた。

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 数日後。

「ドラケンはん」
「なんだろう」
 今まで見たことのないようなカールの笑顔に、塗装工である猫人知類の女はドキドキした。尻尾の先まで電気が走る感じ。うわ、めっちゃいい感じやん。である。

「あー、いや、塗装、終わりましたよ」
「すまないな」
 カールは笑って女の肩を叩くと、吊り下げられた己の士翼号を見上げた。肩から胸に描かれた広大なパーソナルマーク。滝を登る龍。
 前は、剥げかけていた。パーソナルマークはやはり綺麗でないといけないと思うカール。
これは、自分の顔だと思う。七つの世界のどこを見ても見失わないような、そんな顔だ。
顔ぐらいは洗って戦いに出たいと思うカール。

これが見えるか。とカールは心の中で仲間に呼びかける。見えるなら、水面の底から戻って来い。たとえフジツボまみれで笑いに来ても、俺はそれを抱きしめてやると。

 塗装工は自分の尻尾を恥ずかしそうに両手で持ったまま、上ずった早口で言った。
「搭載されているBALLSのほうも塗装しておきました。いいんですか。あんな上の方にヒゲ書いて」
「かまわない」

そしてカールは輝くように笑うと、コクピットの中に座り、深呼吸して、真新しい塗装の匂いに笑ったまま顔をしかめ、そして機体を操り始めた。

 エンジンのついているものならなんでも我が体の延長のように操れるのがカールの血筋である。

今度はサヨを乗せて、バレルロールでもやってみるかと考えた。

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